・・・ ジャケット・ポテト・・・ 日本のお料理ブロガー/インスタグラマーさんたちが華麗なるお正月料理をアップされている中、新年早々ただのじゃがいもの丸焼きですみません。謹賀新年。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 おせちにお雑煮、初詣。日本で “お正月” と言えば、情緒も美味しい食べ物もてんこ盛りのまさに行事界のキングですが、こちらでは元日はクリスマスの一部というか、ここ数週間続いた乱痴気騒ぎの閉会式フィナーレ的な感じで、大晦日のカウントダウンパーティー → 二日酔い → 我に返る、という段階を経て、1月2日からはごく普通の日常の日々に戻ります。
Bread Pudding
・・・ おばあちゃんのパンプディング・・・ 寒い。寒いです。家の中がとても。 なぜならうちのフラットの壁にメインの暖房器具としてもともと備え付けられている温風式暖房機の能力が、ほぼヘアドライヤーだからです。 ここに入居して、一番最初にこの器具のスイッチを入れた時は衝撃でした。フォゥ~. . . . . という、ため息にも似た音とともに送り出される生暖かい風。 北海道育ちの私にとって、冬の暖房器具の能力の低さは死を意味します。イギリスは北海道ほど寒くはありませんが、それなりに北半球の上の方です。
Earl Gray Shortbread
・・・ 紅茶のショートブレッド・・・ 紅茶のことを「お紅茶」と言う人とは大抵の確率で気が合わないワタナベです。どうもこんにちは。 今日のおやつはアールグレイの茶葉を練りこんだ紅茶のショートブレッド。アールグレイの香り高いサクサクのバタークッキーです。生地に入れる紅茶の茶葉のフレーバーはお好みでどうぞ。 本日のロンドン、めずらしく雪が降っているのですが、ほんの少し雪が積もっただけなのに電車などの交通機関がまともに動かないこの状況、道産子の私にはなまら信じられません。
Lemon Poppy Seed Cake
・・・ レモンポピーシードケーキ・・・ ポピーシード。けしの実。あんぱんの上に乗っているつぶつぶでお馴染みのやつですね。 このポピーシード、イギリスではパンやケーキ、お料理などによく使われていたりしています。 ポピー(けし)とイギリスは縁が深いようで、ポピー・デー(リメンバランス・デー)なるものも11月にあり、第一次世界大戦の戦没者に追悼の意、募金活動のシンボルとして真っ赤なポピーが使われているので、11月になると至る所にポピーモチーフのものを見かけます。 あとポピーといえばあれです、アヘン戦争(下記、超かいつまんで説明)。
Pumpkin & Potato Gratin
・・・ かぼちゃとじゃがいものミルフィーユグラタン・・・ 11月に入った途端、街の様相は一気にハロウィンからクリスマスへ。かぼちゃからジジイへ。 その変わり身の早さに幾ばくかの寂しさは感じますが、もう近所の子供たちにお菓子のカツアゲをされる心配がなくなったのでホッとしています。 しばらくの間、街はかぼちゃに牛耳られていました。最近は日本でもハロウィンが盛大に行われていると聞きますが、本場のここイギリスも、かぼちゃには余念がありません。スーパーに行けば店頭に山盛りのかぼちゃ。パブに行けばかぼちゃのディスプレイ。
Pancake
・・・ パンケーキ・・・ こんにちは。数日前、私はあるひとつの重要なことがらに気がつきました。 『ELLE gourmet』という素敵なお料理雑誌があるのはご存知だと思いますが、実は今年度から、その ELLE groumet の ”フーディーズクラブ” というメンバーの1人に選んでいただきまして(身に余る光栄でございます)、編集部から定期的にいただいたテーマに沿ってフーディーズクラブのメンバーたちが料理を考えて写真を撮り、それをインスタにアップ → ELLE gourmet のWEB記事と連動、という企画などに参加させていただいております。他メンバーさんたちの素晴らしい創作に良い刺激をもらいながら、楽しくやらせてもらっています。
Blueberry Cheesecake Ice Cream
・・・ ブルーベリーチーズケーキのアイスクリーム・・・ 『ブルーベリーは目に良い』という説をずっと信じていて、目が疲れた時などには積極的にブルーベリーを食べるようにしていたのですが、どうやらこの説はイギリス空軍が第二次大戦中に自国のレーダーの性能向上を敵国ドイツに知られないようにするために流したデマで(元々は『ニンジンを食べているお陰でイギリス軍は夜でも目がランラン、撃墜もラクラク♡』というデマだったらしいんですが、そのうちなぜかブルーベリーにすり替わったみたいです)、ブルーベリーが目に効くという科学的な根拠は特にないらしいです。
Fig, Cream Cheese & Honey Toast
・・・ いちじくとクリームチーズのはちみつトースト・・・ いちじくの季節がやってまいりました。紫色の皮に包まれて密かに咲く隠頭花序。その神秘的なビジュアルに魅せられてついつい買ってしまいます。さすが禁断の果実。 今日のランチは、いちじくとクリームチーズのはちみつトースト。禁断の果実と甘い誘惑はちみつハニー♡の魅惑のコラボです。黒胡椒でピリッとアクセントを追加。 ハニーといえば、その昔、私のことを「ハニー」と呼ぶ男と付き合っていたことがあります。
Fried Aubergine with Honey
・・・ なすフリッターのはちみつがけ・・・ お盆の時期のなす。割り箸を刺されて、ご先祖様があの世に帰るときに乗る牛になったりしてますよね。”キュウリの馬であの世から早く帰ってきて、なすの牛でゆっくりお帰りください” という、ご先祖様への敬いと気遣いのお供えもの。こういう日本の習わしって本当に素晴らしいなって思います。 今年のお盆は約4年ぶりに日本に帰省しました。ここ10年で2回しか祖国に帰っていないという非国民っぷりだったので、
Cherry Pie
・・・ チェリーパイ・・・ ”さくらんぼ” と聞くと、ついつい ”錯乱暴” と脳内で変換してしまう、思考の根本が暴走族のワタナベです。お久しぶりです、こんにちは。 またもや長らくブログの更新をさぼってしまいました。どうしてなんでしょう、サボり出したら止まらない、いや、走り出したら止まらない土曜の夜の天使だからでしょうか?(← ヤングピーポーは意味不明だと思いますが、”横浜銀蝿” で是非ググってみてください。
Rosé Wine Granita
・・・ロゼワインのグラニータ・・・ 暑いです。ここ数日のロンドン、鬼暑でした。 今、「暑いって言っても所詮イギリスだろ」と鼻で笑ったそこのアナタ、アナタは猛暑の日のロンドンの地下鉄に乗ったことがありますか? そもそもの地下鉄の設備が約150年前の基準で建設されているので技術的にも予算的にも冷房設備導入が困難。数年前からやっといくつかの車両でエアコンが導入されはじめましたが、
Pear & Blue Cheese Pizza
・・・ 洋梨とブルーチーズのピザ・・・ フルーツを使った料理なんて、子供の頃は大嫌いでした。 酢豚のパイナップルやポテトサラダのリンゴなどは全く理解不能の不気味な代物でしたし、パイナップルがトッピングされたハンバーグは罰ゲームのための料理、生ハムメロンに至っては高級食材2つを使いあえて不味いものをこしらえて弄ぶ、ルイ王朝あたりが開発した貴族の遊びか何かかと思っていました。
Sautéed Fish with Coconut Tomato Curry Sauce
・・・ ココナッツミルクとトマトのカレーソースと白身魚のソテー・・・ ココナッツミルクとかトマトとかバジルとかカレー粉とか醤油とか、色々な国の料理や食材を織り交ぜて作った無国籍なカレーソース。なんだかよくわからない創作料理ですが美味しいです。まあ、カレー味でマズいものを作るほうが難しいですけどね。 そういえば、”創作料理” と聞くと、10年ぐらい前に一緒に暮らしていた元カレのことを思い出します。
Panzanella
・・・ パンサラダボウル・・・ 残り物のパンで作ったパンサラダボウル。固くなったパンを利用してサッと作れるイタリアの ”パンザネーラ” というお料理です。 そういえば、『冷蔵庫にある残り物でサッと料理の作れる女』って、昔から変わらずイイ女枠にエントリーしていますよね。たしかに、そういうアドリブのきく人って生存能力が高そうで男女問わず素敵です。生物的にリスペクトできます。
Almond Croissants
・・・ アーモンド・クロワッサン・・・ うっかり日がたって少しかたくなったクロワッサンに、アーモンドバタークリームを挟んでのせて焼いたアーモンド・クロワッサン。高カロリー万歳。 クロワッサンといえばフランス語で三日月を意味しますが、ここ最近の私、ありえない高頻度で月についての話を強制的に聞かされています。別に職場がNASAに変わった訳ではありません。私の親友の1人でヌードルクラブ(こちら参照)のメンバーのパンク隊長Kが、
Penne with Cauliflower & Anchovies
・・・ カリフラワーとアンチョビのパスタ・・・ 見た目は地味だけれど、手間もかからず美味しくて飽きのこないパスタ。女性に例えると、結婚するには一番良いタイプです。 トマトソース子のように、ルックスは派手で可愛いけれど、ちょっと食べ方を間違えるとシャツに赤いシミをつけられたり、「実は私、合挽肉くんともベーコンくんとも相性がいいの♡」などといって浮気されることもなく、
Ginger Cake with Poached Pears and Salted Caramel Sauce
・・・ 塩キャラメルソースのジンジャーケーキと洋梨のコンポート・・・ 最近、ケーキなどのスイーツ系をよく作るようになりました。私はそれほど甘党ではないので、通常はスイーツよりもエイヒレやイカの塩辛などのほうに興奮するのですが、スイーツ作りはやはりいいです。なんといってもビジュアルがラブリー。
Dark Chocolate Cake with Rum Buttercream
・・・ダークチョコレートケーキ・・・ プレゼント。贈るのも贈られるのもワクワクしますよね。相手のことを思い浮かべながらプレゼントを選んでワクワク。プレゼントを受け取って包装紙を開けるときのワクワク。 そして、プレゼントはその人のセンスや、贈り主が贈り相手に対してどういったイメージを持っているかがわかったりするので面白いです。
Roasted Grapes with Camembert
・・・焼きぶどうとカマンベールチーズのブルスケッタ・・・ 近所のパン屋さんでぶどうとカマンベールチーズのベーグルサンドを食べて以来、ぶどうとチーズの組み合わせにハマっていたんですが、先日、ぶどうは焼くと甘みとコクが増すということを発見し、このコンビネーションをさらにパワーアップさせた進化系スナックがこちら『焼きぶどうとカマンベールチーズのブルスケッタ』。
Greek Fish Soup (Psarosoupa)
・・・ギリシャのフィッシュスープ(プサロスパ)・・・ ギリシャといえば、ギリシャ神話。昔ハマりました。あの非常に覚えにくい神々の名前と葛藤しながら星空を見上げつつワクワクと本を読みふけっていた思春期のころ。神々みなさんそれぞれにキャラが濃くて性格に難あり。 浮気、嫉妬、復讐、諍い、それはもうドロドロの愛憎劇が繰り広げられる古代ギリシャのお話。