・・・ タイムとガーリックのグリッシーニ・・・
念願の強力粉が手に入ったのですが、前回、ピザの神様に見捨てられてまんまと東欧の薄力粉を掴まされ、熱望のもちもちピザから謎のチェコのケーキに変更せざるを得なかった私は、強力粉を入手したからといってそう簡単に喜色満面でピザを作るような安い女ではありません。たやすくピザ生地を捏ねると思ったら大間違いです。
. . . いやぁでも、ピザ生地じゃなければ捏ねますけどね。捏ねたいですからね。ええ、めちゃめちゃ捏ねくり回したいですからね。
もしかしたら、これが最近流行りの “Anxiety Baking (アングザエティ・ベーキング) “ というなるものでしょうか。不安や心配 (Anxiety) を払拭したいという心の働きにより、お菓子やパンやパイを作る (Baking) という例の現象でしょうか。
この ”アングザエティ・ベーキング” 、どうやら ”現代社会に不安を抱える人たちがベーキングにハマる現象” を唱える造語で最近のトレンドらしいです。まあ、私は20年前ぐらいからこのトレンドをひた走ってますけどね。いたってトレンディ。そう、浅野温子ってことです。簡単にピザ生地を捏ねないところも、あぶない刑事シリーズの浅野温子を意識しています(意味不明な上に昭和ですみません)。
たしかに、ベーキングの作業にはかなりストレス緩和の効果があると思います。
生地を捏ねたり丸めたりしていると心配事も忘れられますし、お料理途中で使用するバニラやスパイスの香りにも癒される。完成の喜びと、出来たてを頬張る幸せ。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、五感すべてに作用して癒してくれます。コロナ禍の中、小麦粉やイーストがずっと売り切れなのにも納得。
そんな中、やっと強力粉が買えたので早速 Let’s アングザエティ・ベーキング♡(←ただ言いたいだけ)。
今日は、イタリアの細長いスティック状のパン ”グリッシーニ” を作ってみました。パンというより、どちらかといえばクラッカー。でかいプリッツみたいなやつです。今回は、タイムとガーリックパウダーを加えました。
個人的に、極細の長ーいグリッシーニが見た目も食感も好きなので、思う存分伸ばして転がして捻ってベーキングを満喫。
ビールを片手に出来上がったグリッシーニをボリボリかじりながら、”なんだかんだ言って幸せだよなぁ . . . ” と思った5月末日。ベーキング効果絶大。
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— グリッシーニ(長さ30cm極細 30〜40本)—
強力粉 225g
塩 小さじ2/3
砂糖 小さじ1/2
ドライイースト 4g
ぬるま湯(40度ぐらい)150ml
オリーブオイル 大さじ1
タイムの葉(刻んだもの)大さじ2
ガーリックパウダー 小さじ2
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ボールに強力粉を入れて真ん中にくぼみを作る。塩、砂糖、ドライイースト、ぬるま湯、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせひとまとめにし、作業用の強力粉(分量外)を敷いた台に移して10分ほどしっかりと捏ねる。
生地をボール型にまとめてラップをし、表面が乾燥しないよいうにオリーブオイル(分量外)を薄く塗って、あたたかい場所で約30分ほど発酵させる。
オーブンは200度に熱しておく。
発酵した生地をボウルから出して作業用の強力粉(分量外)を敷いた台に移し、麺棒で5mm厚ぐらいの長方形に伸ばす。表面に刻んだタイムの葉とガーリックパウダーをまぶし、麺棒で上から何回か押さえる。生地を30~40本分の棒状にカットする。1本ずつ台の上で手で転がしながら生地を伸ばし(台の上にこぼれたタイムとガーリックパウダーは、生地を伸ばしながら表面にくっつけてください)約30cmの長さにする。
天板の上に敷いたクッキングシートにオリーブオイル(分量外)を薄く塗り、生地を並べる。
オーブンで約15分、うっすらと焼き色がついたら出来上がり。
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