・・・ 洋梨とブルーチーズのピザ・・・
フルーツを使った料理なんて、子供の頃は大嫌いでした。
酢豚のパイナップルやポテトサラダのリンゴなどは全く理解不能の不気味な代物でしたし、パイナップルがトッピングされたハンバーグは罰ゲームのための料理、生ハムメロンに至っては高級食材2つを使いあえて不味いものをこしらえて弄ぶ、ルイ王朝あたりが開発した貴族の遊びか何かかと思っていました。
大人になって行動範囲が広がると、フルーツソースやフルーツ煮などの肉料理、チーズやハムと一緒にサンドイッチに挟まっているフルーツジャム(←海外あるある)などを、知らずにうっかり口にしてしまう機会が多くなり、その度に「なにコレ美味しい♡」という流れで、今やすっかりフルーツ料理大好き派です。今なら積極的に、パイナップルハンバーグをトッピング増量で注文したいぐらいです。
以前の私は『フルーツ = 甘い = おやつ』という固定観念でがんじがらめだったため、”おやつを料理に使うなんてバカじゃねーの” というバイアスがかかり、試す前から拒否&否定。なんと心も味覚も狭い人間だったのでしょうか。
大好きだったハウスバーモントカレーだって、そのCMをよくよく見れば「りんごとハチミツとろ~りとけてるっ」とシャウトしながらヒデキはカンゲキしていたのに(最近はHey!Say!JUMP がカンゲキしているらしいですね)、そして、隠し味のりんごのおかげであのまろやかな味が作られていたのに、ヒデキの叫びもカレールーの中のりんごの存在もスルーして、何も知らずにバーモントカレーを食べながらフルーツ料理をディスっていた厚顔無恥な私。
固定観念、先入観、ロクなもんじゃありません。思考の自由こそが楽しい人生を送るための要。
そういえば西城秀樹、代表曲は原曲がゲイの応援歌である “ヤングマン (Y.M.C.A)” ですし、”ギャランドゥ” で腹毛の自由も熱唱していましたよね(←違います)。自由な思考のヒデキ、最高です。
ということで、洋梨とブルーチーズのピザ。ブルーチーズの塩気とコク、洋梨の甘みのコンビネーションが絶妙です。今回は省きましたが、これに生ハムを乗せてもルイ王朝風で美味しいです。BGMはもちろんヒデキで。
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— 洋梨とブルーチーズのピザ(ピザ2枚分 *4人分程度)—
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– ピザ生地の材料 –
強力粉 300g
塩 小さじ1
ドライイースト 3g
ぬるま湯 200ml
オリーブオイル 少々
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玉ねぎ 1個
オリーブオイル 大さじ1
塩 ひとつまみ
バルサミコビネガー 大さじ1
ブラウンシュガー 大さじ1
洋梨 2個
ピザ用モッツァレラチーズ 100g
ブルーチーズ 100g
黒こしょう 少々
赤唐辛子フレーク 少々(お好みで)
ルッコラ 適量
くるみ 適量
エクストラバージンオリーブオイル 少々
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ピザ生地の作り方はこちらを参照。
玉ねぎはできるだけ薄くスライスする。フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、玉ねぎがしんなりとキツネ色になるまで弱火で15分ほど炒める。塩ひとつまみと、バルサミコビネガー、ブラウンシュガーを加えてさらに5分炒めてお皿に取り出す。
オーブンは最高温度(250度ぐらい)に熱しておく。
洋梨は種とヘタを取り、薄切りにする。
広げたピザ生地に炒めた玉ねぎを広げ、モッツァレラチーズをトッピングした上に洋梨のスライスを並べ、砕いたブルーチーズをのせる。黒こしょうと赤唐辛子フレークをお好みでふりかけて、オーブンで約10分、ピザ生地の耳の部分がふっくらと膨らんで少し焦げ目がつくように焼き上げる。
ルッコラと刻んだクルミをのせ、オリーブオイル少々をまわしかけて出来上がり。