Atole & Buñuelos

・・・ アトレとブニュエロス・・・

パンクな彼氏の家に引っ越しをし、やっとの思いで赤と黒の壁をブルーグレーと白に変更した私 (わけがわからない方はこちらをご参照ください) 。次なるミッションはドクロ駆除です。

想像に難くないと思いますが、パンクな彼の家にはいたるところにドクログッズが置いてあります。大きなドクロから小さなドクロまで、各種取り揃えてございます。
慣れてくるとそのすこぶる大きく黒目がちな瞳も可愛いと思えますし (黒目じゃなくて穴ですが。)、むき出しで整った歯並びもチャーミングだと思えるようになります。長年パンクGジャンの呪いにかかっている私にとっては、もはやドクロもキティちゃんもそれほど大差はないのですが、ただ、この呪いからなんとかして抜け出そうと密かにお料理ブログをやりだし、料理を通じてあわよくば意識高い系おしゃれ女子たちと友達になりたいと目論んでいる私にとって、料理写真撮影の際に背景にうっかりドクロが写り込んでしまったらせっかくのこの作戦が台無しになってしまいます。
さっさとドクロを駆除しなければ、おしゃれ女子とオーガニックカフェでオーツラテを飲む私の夢が水の泡。

ですが、人の家の壁の色や家具を全取っ替えしてただでさえ独裁者呼ばわりされている今の状況で、ここにある全てのドクロを一斉排除すると、自由と権利を求めて革命でも起こされかねないので、細心の注意を払いながら少しずつ気付かれないようにドクロ駆除をする必要があります。
頻繁に部屋の模様替えをし、彼の記憶が曖昧になってきたところを見計らってはドクロを屋根裏に移動して浄化。悪霊退散、悪霊退散、もはや気分は織田無道。

ということで、今日のおやつ。メキシコのお盆、”ガイコツ祭り” で有名な『死者の日』に欠かせない飲み物とされるアトレ。ついでにメキシコの伝統菓子ブニュエロス。
アトレは、メキシコ版くず湯といった感じの、コーンスターチを入れてとろみをつけた甘いシナモンミルク。ブニュエロスはいわゆる南米のドーナツで、メキシコバージョンは丸く薄い形の、シナモンシュガーがかかったふんわり軽いかりんとうのようなパイのようなシンプルな揚げ菓子です。
シナモンは邪気を払う浄化作用のあるスパイスということで、織田無道的にはぜひ頻繁に取り入れたい食材のひとつ。

うちのドクロ (ガイコツ) を眺めながらほっこりとアトレを飲むひととき。ああ、このガイコツ祭りが早く終わりますように。

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— アトレ(4人分

水 500ml

ブラウンシュガー 50g(甘さは好みで調整してください)

シナモンスティック 1本

コンスターチ 大さじ3

牛乳 500ml

バニラエッセンス 数滴

シナモンパウダー 少々(オプション)

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鍋に水500mlとブラウンシュガー、シナモンスティックを入れて中火にかける。かき混ぜながら沸騰させ、ブラウンシュガーを溶かす。

別のボールにコンスターチと牛乳を入れて混ぜ合わせる。ブラウンシュガーの入った鍋に加えてかき混ぜながら沸騰させ、弱火にする。バニラエッセンスを加えて、かき混ぜながら10分程煮詰める。カップに注ぎ、シナモンパウダーをひとつまみふりかけて出来上がり。

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— ブニュエロス(12枚分

小麦粉 180g

ベーキングパウダー 小さじ1/2

塩 小さじ1/2

グラニュー糖 80g + 大さじ1/2

ショートニング 90g

水 120ml

シナモンパウダー 大さじ1

揚げ油 適量

*****

小麦粉とベーキングパウダーを合わせてボールにふるい入れ、塩、グラニュー糖大さじ1/2を加えてよく混ぜ合わせる。

ショートニングを小さくカットしてボールに加え、指ですりつぶしながら小麦粉に混ぜ込む。ボールに水を加えて混ぜ合わせて生地をまとめ、打ち粉(分量外)をふった台の上で約1分ほど生地がなめらかになるように捏ねる。ラップで包んで30分程ねかせる。

揚げ油を180度に熱する。

生地を12等分に分けて丸め、打ち粉(分量外)をふった台の上で麺棒を使って直径12~13の円盤になるように伸ばす(生地は2枚ずつぐらい、揚げる直前に伸ばすようにしてください)。

揚げ油にそっと入れて、片面約2分ずつぐらい、両面がきつね色になるように揚げる。

グラニュー糖80gとシナモンパウダーをボールに入れて合わせ、揚げたブニュエロスにふりかけて出来上がり。

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