Chocolate Guinness Cake

・・・ チョコレートギネスケーキ・・・

外出規制中に行ってはいけない禁断の行為、それはホールケーキを作ること。しかもナイジェラ・ローソンのレシピで。

ナイジェラ・ローソンといえば、イギリスを代表するセクシー美人セレブ料理研究家。大物政治家の娘でオックスフォード大卒の才女、端正な美貌おまけに巨乳。
私がイギリスで暮らしはじめた90年代後半はまさにナイジェラ大活躍の時だったのですが、その当時テレビで流れていたナイジェラ・ローソンの料理番組を見て度肝を抜かれました。
料理番組とは思えないムーディーな照明とBGMの中、豊満な胸の谷間をこれでもかと見せつけながら、ねっとりとした話口調&エロス全開で料理をしていくナイジェラ。
スプーンについたクリームをセクシーに舐め回したり、ときにはシルクのナイトガウンで生卵入りのカクテルを作って飲み干したりと、奔放極まりないナイジェラ。
キューピー3分クッキングが料理番組のデフォルトだった私に、カルチャーギャップの洗礼を巨乳パンチでお見舞いしてくれました。

料理番組なのに料理に集中できないんですが?この番組はいったい誰をターゲットにしているのですか?放送枠は23時以降にしたほうがいいのでは?などといった小市民の愚問など、ナイジェラのフェロモンの前では塵も同然。
砂糖やバター、生クリーム、チョコレートなどの高カロリー食材を致死量レベルでボールにガンガン放り込み、「私の才能は食べること。低脂肪食品?なにそれアンビリーバボー。美味しいと思うものを思う存分食べて大いに楽しんでイイ気持ちになればいいのよ、アハン」とのたまうナイジェラ。
こんな発言、もし至極フツーのぽっちゃり主婦が発したものなら「何言ってんだクソデブ。」と言われるのがオチですが、ナイジェラの場合は「さすがDomestic Goddess (家庭の女神様)」と崇めたてられます。
”食の根本は本能と快楽” ということを、これでもかと思い知らせてくれるナイジェラ・ローソン。こういう人、けっこう好きです。

ということで、女神のレシピを元に作ったチョコレートギネスケーキ。たっぷりのバターと砂糖でくどすぎるのかと思いきや、ギネスビールのほどよい苦味とコクと相まってフォークがすすみます。
ふと気がつくとうっかり減っているケーキに後悔と罪悪感。外出規制でただでさえ運動量が少ないのにこんな高カロリーケーキを食べちまって . . . と、階段の昇り降りを突然狂ったようにしてみる小物の私は一生女神にはなれないのでしょう。

漆黒色のケーキの上にたっぷり乗せたクリームチーズのフロスティング。「ビールタップから注がれたギネスとそのクリーミーな泡に見たててデコレーションするのがポイントよ、アハン」と、女神様からのアドバイスです。

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— チョコレートギネスケーキ(直径22cmのケーキ型1個分

ギネスビール 250ml

バター 250ml

ココアパウダー 75g

砂糖 400g

サワークリーム 150ml

卵 2個

バニラビーンズ 1/2本

小麦粉 270g

ベーキングソーダー 小さじ2と1/2

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- クリームチーズのフロスティングの材料 -

クリームチーズ 300g

アイシングシュガー 120g

生クリーム 125ml

片栗粉 大さじ2

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オーブンは180度に熱しておく。ケーキ型の側面と底にクッキングシートを敷いておく。

鍋にギネスビールとバターを入れ、中火でバターを溶かす。ココアパウダーと砂糖を加えて泡立て器で混ぜあわせる。鍋を火から下ろし室温になるまで冷ます。

ボールにサワークリーム、卵、バニラビーンズの種を入れてよく混ぜ合わせる。ギネスの入った鍋に加え入れてすべて混ぜる。

別のボールに小麦粉とベーキングパウダーをあわせてふるっておく。粉類をギネスの鍋に入れてさっくりと混ぜあわせる。

生地をケーキ型に流し入れ、表面を平らにする。オーブンで50~60分、中まできちんと焼き上がったら(中央に串をさして生地がついてこないかチェックしてください)オーブンから取り出して型のまま網の上で冷ます。ケーキが完全に冷めたら型から取り出す。

クリームチーズのフロスティングをケーキの上に乗せ、ギネスビールの泡風にデコレーションして出来上がり。

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クリームチーズのフロスティングの作り方:

ボールにクリームチーズを入れ、泡立て器で混ぜてなめらかなクリーム状になったらアイシングシュガーと片栗粉をあわせてふるい入れて混ぜあわせる。別のボールで生クリームを固めにホイップし、クリームチーズのボールに加えて全体を混ぜ合わせて出来上がり。

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