・・・ チーズスコーン・・・
先日、友人とスコーンの話題になり、
「でもさぁ、スコーンってほぼ小麦粉こねただけの食べ物ののくせにアフタヌーンティーに欠かせないエレガント系アイテムみたいになってるけどあれってどうなの?つーか、ボソボソしていて喉に詰まるから紅茶がすすんでいいかもね w」とスコーンを軽くディスったところ、イギリス人の友達に、
「オマエの国の祝い事のときの食べ物、米潰してこねただけのやつだけど(←お餅のことらしい)あれってどうなの?つーか、実際に喉に詰まって毎年死人でてるよね」と言われました。
正論だと思いました。
またある日同じ友人に、
「しかしさぁ、英語ってなんで単数形と複数形にあんなにこだわるわけ?(日本語だと鉛筆が1本でもたくさんでも鉛筆は鉛筆ですが、英語では pencil/pencils となり名詞が変化)いちいち名詞が変わるのって面倒くさいし単数か複数かなんてどうでもよくね?」と英語の言語システムについて軽くディスったところ、
「オマエの国の数を表す語の後につく助数詞(”1杯”とか”1本”とか)、モノの形状なんかによっていちいち変わるみたいだけど(一説によると日本語の助数詞って500種ぐらいあるらしいです)あれこそどうでもよくね?単数か複数かは重要だけど形状はそれほど重要じゃない。ピザを頼んで、もしそのピザが四角形だったとしても別にいいけど、突然10枚持ってこられたらどうするんだよ。オマエ完食できんのか??」と言われました。
正論だと思いました。
それと同時に、もうイギリス人相手に英国文化に関しての茶々を入れるのはやめようと思いました。さすがかつて世界の1/4を牛耳っていた植民地支配の大御所にして三枚舌外交の開発者・大英帝国がバックボーンなだけあります。涼しい顔で英国紳士風キレッキレの追い込み能力がハンパないです。
そんなこんなで、今日のレシピはチーズスコーン。
チェダーチーズを練りこんで上部にもたっぷりトッピングして焼いた、チーズ好きにおすすめのスコーンです。外はサクサク中はふんわり。
イギリス人に言い負かされた敗北感に苛まれながらいただく、チェダーチーズ入りスコーンと紅茶(どれもこれもザ・イギリス)。胃の中がもはや植民地。
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— チーズスコーン(直径5cmの型で約12個分)—
バター 70g
チェダーチーズ 150g
小麦粉 250g
ベーキングパウダー 大さじ1
塩 小さじ1/2
チリパウダー ひとつまみ
牛乳 90ml + 少々
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バターは小さい角切りにして冷蔵庫で冷やす。チェダーチーズは小さく刻んでおく。
オーブンは200度に熱しておく。
小麦粉とベーキングパウダー、塩、チリパウダーをふるいにかけてボールに入れる。バターを加え、指先でつぶしながら粉にもみ込む(バターが溶けてこないように手早く)。
分量の2/3のチェダーチーズと牛乳90mlを加えて全体をさっくり混ぜ合わせ、ひとまとまりにしてラップで包み冷蔵庫で10分休ませる。
小麦粉(分量外)を薄くひいたまな板の上で、厚さ約2cmにのばし、直径5cmの丸形で抜く。クッキングペーパーを敷いたオーブントレイに並べ、上部表面に牛乳を塗り(分量外)残りのチェダーチーズを上にのせる。
220度に熱したオーブンで約15分、きつね色になるように焼き上げて出来上がり。