Greek Fish Soup (Psarosoupa)

・・・ギリシャのフィッシュスープ(プサロスパ)・・・

ギリシャといえば、ギリシャ神話。昔ハマりました。あの非常に覚えにくい神々の名前と葛藤しながら星空を見上げつつワクワクと本を読みふけっていた思春期のころ。神々みなさんそれぞれにキャラが濃くて性格に難あり。
浮気、嫉妬、復讐、諍い、それはもうドロドロの愛憎劇が繰り広げられる古代ギリシャのお話。全知全能の神ゼウスは、好みの女すべてにちょっかいを出してバレそうになったらあらゆる手段を使って隠蔽しようとするゲス野郎だし、その奥さんヘーラーは、知り合いにいたら超厄介なタイプの嫉妬心の塊ザ・昼ドラ女。そんな夫婦の痴話ゲンカに全世界を巻き込み、周りに尋常じゃない迷惑をかけているにも関わらず、夫婦はそこそこ仲良くやっているという、マジ迷惑な物語。
こういうのを読むと、現代だろうが古代であろうが、日本だろうがギリシャだろうが、人間の本質(この物語の場合 ”神” ですが)って全然変わらないんだなーと思ってホッとしたりします。

そんな神々の物語に思いを馳せながら、ギリシャは私が人生で2番目に訪れた国だったりするんですが、なんだかアテネって五反田みたいだなーと思った記憶があります。さすが、あのドロドロのギリシャ神話が生まれた地だけあるな、と(← アテネと五反田に謝れ)。
あ、でも、エーゲ海のギリシャの島々は素晴らしいですし(アテネの五反田感も嫌いじゃないです。てゆーか ”五反田” と思っているのは私だけかもしれません)、ギリシャではご飯がとても美味しかったのを覚えています。素材の味をシンプルに引き出す料理も多いので日本人の口には合うのではないかと。

ということで、本日の料理はギリシャのお魚スープ『プサロスパ』。野菜と魚から取った出汁に、塩とオリーブオイル、レモン汁を加えただけのシンプルでさっぱりとしたギリシャのフィッシュスープ。簡単だしヘルシーだし、いい感じ。

Greek-Fish-Soup_2

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— ギリシャのフィッシュスープ - プサロスパ - (4~6人分)—

セロリ 2本

にんじん 2本

赤玉ねぎ 1個

トマト(小)1個(*トマトは好みで入れても入れなくても)

じゃがいも 2個

パセリ 3本、と盛りつけ用に少々

にんにく 1片

ローリエ 1枚

水 1.5リットル

塩 小さじ1

白身魚 まるごと 1kgぐらい(タイ、カサゴ、タラ、アンコウなど、美味しい出汁のでる白身魚)

オリーブオイル 大さじ2

レモン汁 1/2個分

黒こしょう 少々

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セロリと人参は輪切りもしくは半月切り、玉ねぎとトマトはくし切り、じゃがいもは大きめの角切り、パセリはぶつ切り、にんにくは包丁の腹でつぶしておく。

大きめの鍋に水1.5リットルと野菜全部と塩小さじ1、ベイリーフを入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にして約30分ほど煮込む(野菜が柔らかくなるまで)。

にんにくとローリエ、パセリは取り出して捨て、野菜の2/3は取り出してお皿によける。残りの野菜は鍋の中でマッシュする。

魚を丸ごと鍋に入れて煮る(魚によって煮る長さを調整してください)。

魚を取り出してお皿によけ、皮と骨を取り除いて身だけ大きめにほぐす。取り出してあった野菜と一緒にお皿に盛り、オリーブオイル大さじ1をまわしかける。

鍋のスープを濾し、塩で味を整えて、オリーブオイル大さじ1とレモン汁を加える。

お皿によせてあった野菜と魚を好みでお皿に入れ、スープを注ぎ、刻みパセリと黒こしょうをふりかけて出来上がり。