・・・ なすフリッターのはちみつがけ・・・
お盆の時期のなす。割り箸を刺されて、ご先祖様があの世に帰るときに乗る牛になったりしてますよね。”キュウリの馬であの世から早く帰ってきて、なすの牛でゆっくりお帰りください” という、ご先祖様への敬いと気遣いのお供えもの。こういう日本の習わしって本当に素晴らしいなって思います。
今年のお盆は約4年ぶりに日本に帰省しました。ここ10年で2回しか祖国に帰っていないという非国民っぷりだったので、ご先祖様にもお詫びとご挨拶をすべくお盆の時期を狙って、試される大地・北海道へ。
そういえば今回の帰省で気がついたのですが、以前から長きに渡って使われていた北海道のキャッチフレーズ『試される大地・北海道』は『その道の、先へ。北海道』に変更されたんですね。いったいいつまで試されるのかと思っていたのですが、やっとお試し期間が終わったようで何よりです。
気になったので他都道府県のキャッチコピーも調べてみたのですが、それぞれに個性豊かでいい感じ。ニヤニヤが止まりませんでした。
個人的に1番好きなのは、福島県の『うつくしま、ふくしま』。字面と語感の流れが素敵です。このシンプルでスムーズな感じ、静岡県の『未来への挑戦・あふれる活力・輝く静岡』は見習った方がいいと思いました。やたら長い上に選挙感がハンパないです。あと、山形県の『子供夢 未来宣言 YAMAGATA』、これはなぜ山形をローマ字にする必要があったのでしょう?光GENJIとかぶっています。そして、神奈川県の『夢色玉手箱 ときめき神奈川』、これを聞いて川崎の歓楽街 堀之内を連想するのは私だけでしょうか?
あ、すみません、また話が脱線しました。そうです、なすのフリッター。
このあいだ行ったタパス屋さんで食べて美味しかったので、真似して作ってみました。はちみつをかけるところがポイントです。ついでに、味に飽きた時用にミントヨーグルトディップも作ってみましたが、はちみつだけでもガンガンいけます。
久しぶりの日本は、やっぱりとても居心地が良くて楽しくて美味しくて、最高ですねジャパン。ANAじゃなくてなすの牛に乗ってイギリスに帰りたいぐらいでした。
18歳で実家を出て以来あまり里帰りもせず、ふと気がついたら両親もずいぶんと年をとっていたのですが、こんな娘を喜んで迎えてくれて帰省中毎日美味しいごはんを作ってくれた母に感謝です。お母さんのごはん、なまらうまかったです。ありがとう。
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— なすフリッターのはちみつがけ(4人分)—
なす 500g(中5本ぐらい)
小麦粉 60g
米粉 60g
塩 小さじ2
ガーリックパウダー 小さじ1
パプリカ 小さじ1
揚げ油 適量
はちみつ 適量
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— ミントヨーグルトディップの材料 —
水切りしたプレーンヨーグルト 200ml(* 400mlのプレーンヨーグルトを一晩水切りすると200mlぐらいになります)
レモン汁 大さじ1
ミントの葉(みじん切り)大さじ2
ザクロの実 適量
クミンパウダー ひとつまみ
塩 ひとつまみ
黒こしょう 少々
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なすはヘタを取り、1.5cm角の棒状に切り、うすい塩水に10分ほどつけてアク抜きをする。
小麦粉と米粉、塩、ガーリックパウダー、パプリカをふるい合わせ、水気を切ったなすにまぶして180度に熱した揚げ油でカラッと揚げる。
キッチンペーパーで余分な油を切り、はちみつをかけて出来上がり。
ミントヨーグルトディップの作り方:
ボールの上にキッチンペーパーを敷いたザルを置き、プレーンヨーグルトを流し入れる。上から軽くラップで覆い、そのまま一晩冷蔵庫に入れて水切りをする。水切りしたヨーグルトとその他の材料をすべてボールに入れて混ぜ合わせる。