・・・ チェリーパイ・・・
”さくらんぼ” と聞くと、ついつい ”錯乱暴” と脳内で変換してしまう、思考の根本が暴走族のワタナベです。お久しぶりです、こんにちは。
またもや長らくブログの更新をさぼってしまいました。どうしてなんでしょう、サボり出したら止まらない、いや、走り出したら止まらない土曜の夜の天使だからでしょうか?(← ヤングピーポーは意味不明だと思いますが、”横浜銀蝿” で是非ググってみてください。彼らの独創的なスタイルは時代を超えて貴方の心の直管マフラーをブンブン唸らせることでしょう)
さて、チェリーパイ。子供のころに読んだ『赤毛のアン』の物語の中で特別なスイーツとして度々登場するチェリーパイに憧れ、”大人になったら、赤くてキラキラのさくらんぼがたくさん詰まったチェリーパイを作るんだ!” と思っていた記憶があるのですが、なにせ『チェリーパイ”』という存在自体が自分の生活に1mmも根ざしておらず、”イカの塩辛喰いたいな” とは思っても、”チェリーパイが食べたいな” という考えは一切自然に湧き上がってこないので、今回のこれが自分の人生で初めて作るチェリーパイとなりました。
昭和の日本のデザート界で一番 ”オラオラ感” を出していたさくらんぼ。クリームソーダやプリン・ア・ラ・モードなど、得体の知れない昭和デザートたちの、その盛り付けの中心に置かれて真っ赤な宝石のように燦然と輝いていたさくらんぼ。ちょっと油断すると、そうめんや冷やし中華にまで堂々と乗ってきやがったさくらんぼ。もはやさくらんぼの味も食感もしないマズいシロップ煮の缶詰のくせに「だからナニ?そんなことより、私のヘタを口の中で結んでごらんなさい」と、どんな時でも女王然としていたさくらんぼ。
そんな高飛車でオラオラなさくらんぼを、まとめて手掴みでパイ生地の上に放り、格子で覆ってオーブンへ投げ入れる。快感ですね。うはははは(←病んでますか?)。
ということで、貴方の食欲も征服欲も満たすチェリーパイ。
アメリカのカンザス州では、”チェリーパイの上にアイスクリームを乗せてはならない” という謎の法律が以前あったそうですが(カロリーが高くなるからだそうです。なんだそれ。)、あの小生意気なさくらんぼをパイにしてやったこの俺様に法律なんて関係ないぜ。うはははは。
横浜銀蝿を聞きながらアイスクリームをぶっちぎりトッピングで夜露死苦。
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— チェリーパイ(直径22cmのパイ型 1台分)—
— パイ生地の材料 —
薄力粉 150g
強力粉150g
塩 小さじ1
バター 180g
冷水 大さじ4
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— フィリングの材料 —
アメリカンチェリー 800g
砂糖 150g
レモン汁 大さじ1
コーンスターチ 大さじ2
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卵黄 1個分
水 大さじ1
グラニュー糖 少々
バニラアイス 適量
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薄力粉と強力粉、塩を合わせてふるっておく。バターは1cmの角切りにして冷蔵庫で冷やしておく。
ボールに粉類と角切りバターを入れ、泡立器で潰すように混ぜ合わせる(バターが溶けないように気をつけてください)バターの粒が残る程度の粗めの砂状になったら冷水を加え、木べらでさっくり混ぜ合わせる。生地をラップで包み、ギュッとまとめて形を整えて冷蔵庫で1時間以上寝かせる。
チェリーは種を取り除いてボールに入れ、砂糖、レモン汁、コーンスターチを加えて混ぜ合わせる。
オーブンは200度に熱しておく。
パイ生地を半分に分け、それぞれを麺棒でパイ型より少し大きめに伸ばす。1枚は型に敷き、もう1枚は約1.5cm幅で12本に切り、縦と横の格子状に編む。
パイ生地を敷いた型の上にチェリーフィリングを入れ、格子状のパイ生地を上に乗せて縁を整える。
卵黄に水大さじ1を加えて溶き、パイの表面にハケで塗る。上からグラニュー糖を少々ふりかける。
パイをオーブンに入れ、200度で20分、その後180度に温度を下げて約40分、表面がキツネ色になるように焼き上げる。
オーブンから取り出し、完全に冷ます。
切り分けて、バニラアイスをトッピングして出来上がり。