・・・ ファラフェルとタヒニヨーグルトディップソース ・・・
以前、化け猫感あふれるうちのデカい猫、ミカのことをこのブログに書きましたが（こちらをご参照）、このあいだその猫が４階ぐらいの高さの窓から落ちてしまいました。こういうまさかの出来事があるといけないので、自分が部屋にいるときにも窓は少ししか開けないようにしていたのですが、私がキッチンへ立ったほんの少しの間に何故かその窓の隙間から落下。「ニャァァーーー！」とフェードアウトしていくミカの声を耳にし、何ごとかとリビングに戻るとミカ消失。事の事態に気がついて顔面蒼白で外に出てミカの姿を探すも、どこにも見当たりません。ミカは完全な家猫なので、落下の衝撃と自分の知らない外の世界の様子に驚き、パニックになってどこかに逃げてしまったのでしょう。猫は高いところから落ちても平気とは言いますが、なんてったってうちの猫はデカい。ほぼ子山羊サイズのミカが落下した場合の衝撃値の高さは、物理学の知識が皆無の私にでも想像に難くないです。
真夜中の出来事だったので、懐中電灯を片手に号泣しながらミカを探す私。
「大怪我してるに違いない。もう会えないかもしれない。死んじゃったらどうしよう。ブログに ”化け猫” って書いてごめんね。てか本物の化け猫になるのでは？. . . いや、この期に及んでそんなこと考えてしまってごめんねミカーー！」と、あのデカい猫が自分にとってどれだけ大切な存在だったかを噛み締めながらミカを探しまくりました。そして木の陰にミカ発見！
ショックで震えるミカを抱きかかえて家に戻り、外傷も無く無事に発見できたことにホッとしつつも、”でも、もしかしたら内蔵にダメージを受けてるかもしれないし、精神的なショックで病気になるかもしれない” と、引き続き泣きながら緊急対応してくれる獣医さんの電話番号を調べていたその時です、
“ムシャムシャムシャ” と誰かが何かを食べている音が背後から聞こえてきました。
ミカ . . . 。君はこんな時にでもエサをガツガツ食べるんだね . . . 。
獣医さんに電話をかけるのをやめ、エサをかっ喰らうミカの姿をしばらく呆然と眺めていたら、何かそのお姿に神々しいものを感じました。ザ・生命力。
あのデカさで、高所から落下しても全くの無傷、そして直ちにエサに直行。その生命力、生きることへの強欲さ、敬服ですミカ様。
古代エジプトでは猫は神として崇められていたそうですが、今の私はまさに古代エジプト人。猫様崇拝。ということで、今日の料理はエジプトの国民食とも言われる豆のコロッケ、ファラフェル。エジプトに限らず中東ではポピュラーな食べ物で、ロンドンでもベジタリアン御用達のファーストフードとして人気です。エジプトではそら豆で作るのが主流のようですが、今回のファラフェルはひよこ豆で。お好みのソースをつけてこのまま食べても良し、サラダと一緒にピタパンやトルティーヤに包んで食べても良し。
ファラフェルを頬張りながらミカ様を崇めつつ、”窓の開け閉めにはこれからもっと気をつけよう . . . ” と反省する日系古代エジプト人でした。
——————————
— ファラフェルとタヒニヨーグルトディップソース（約20個分）—
ひよこ豆 250g
玉ねぎ 1/2個（みじん切り）
にんにく 4片（みじん切り）
イタリアンパセリ 大さじ3（みじん切りにしたもの）
パクチー 大さじ2（みじん切りにしたもの）*パクチーの苦手な人パセリに置き換えてください
白ごま 大さじ1/2
塩 小さじ1
こしょう 少々
ベーキングパウダー 小さじ1
クミンパウダー 小さじ1
パプリカ 小さじ1
小麦粉 大さじ2
揚げ油 適量
付け合わせ：レタス、キュウリ、赤玉ねぎ、トマトなどのサラダ野菜。ピタパン、トルティーヤラップなど。
*****
— タヒニヨーグルトソースの材料—
無糖プレーンヨーグルト 120ml
練り白胡麻 大さじ4
にんにく 1片（すりおろす）
レモン汁 大さじ1
塩 少々
黒こしょう 少々
オリーブオイル 少々
——————————
ひよこ豆は大きめのボールに入れ、たっぷりの水に一晩浸ける（12時間ぐらい）。
ひよこ豆をザルに上げで水気を切り、揚げ油以外の材料すべてと一緒にフードプロセッサーに入れて、おから状にする（少し粗めの食感が残っていたほうが美味しいです）。
ラップをして１時間ほど冷蔵庫で寝かせる。
直径4cmぐらいの丸い小判型に形成し（揚げたときに崩れやすいので少々きつめに握ってください）、170度に熱した揚げ油で両面がキツネ色になるように揚げる。
お好みの付け合わせと、タヒニヨーグルトディップソースを添えて出来上がり。
*****
タヒニヨーグルトディップソースの作り方：ソースの材料をすべてボールに入れてよく混ぜ合わせる。
