・・・ シナモン味のトフィー・アップル ・・・
いわゆるりんご飴です。
日本ではお祭りの屋台ぐらいでしか見かけなかったりんご飴ですが、イギリスでは普通にスーパーで売ってたりするので、りんご飴ファンの私としては嬉しい限り。これのおかげで何度も歯の詰め物が取れましたが、それでも食べ続けている私は気骨あるりんご飴ファンと言えましょう。よくよく考えたら、りんごの表面に砂糖水を塗っただけの食べ物ですし、最高に美味しい!ってわけでもないのですが、子供のころの縁日での思い出と相まって、ついつい買ってしまうセンチメンタル系食べ物。
秘かに好きだった男の子が他の子と歩いているのを見かけ、かき氷をヤケ喰いしてお腹もハートも痛くなったあの夏祭り。
ついついすくってしまった金魚が思いがけなく巨大化し「鯉かよ!」と水槽に向って突っ込んだ秋。
お祭りデートの最中に大好物の焼きとうもろこしをうっかり屋台で購入、歯にはさまりまくる焦げたコーン粒に自分の女子力の低さを思い知らされた夜。
ヨーヨー釣りの水入りヨーヨーを、スケバン刑事(←ヤングピーポーはググってください)のヨーヨーに見立てて家の中で振り回してる最中に爆発、お母さんが麻宮サキ(”おまんら許さんぜよ” 状態)になっちゃった夕暮れ。
リンゴ飴をかじっていると、幼いころの懐かしい思い出が浮かんできて切なくなります。ついでに歯の詰め物も取れて泣きそうになります。
今日のりんご飴は、ちょっと大人のシナモン味。イギリス風トフィーアップル。
お祭りの縁日の電球に照らされて真っ赤な宝石のようにキラキラ光る、私の思い出のりんご飴にはどうしたってかなわないけれど、こういうシブい系もそれはそれでいい感じ。
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— シナモン味のトフィー・アップル—
リンゴ 小さめのもの 8個
ブラウンシュガー 300g
シナモンパウダー 小さじ1
水 70ml
コーンシロップ 大さじ3
白ワインビネガー 大さじ1
バター 大さじ1
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リンゴは皮つきのまま洗い、キッチンペーパーで表面の水気をよく拭き取る。ヘタの部分から棒を突き刺す。
鍋にブラウンシュガーとシナモンパウダーを入れて混ぜ合わせ、水、コーンシロップ、酢を加えて混ぜる。中火にかけて約7~10分ほど焦がさないように気をつけて煮込む(150度ぐらいになったときが絡めるのに最適です。混ぜると結晶化するので混ぜないで下さい)。火を止め、バターを加えてサッと混ぜる。
鍋を斜めにかたむけ、リンゴに飴をからめる。余分な飴は鍋の上で切り、棒を上にしてクッキングシートの上に置く。
そのまま冷まして飴が固まったら出来上がり。