・・・ ローズマリー風味のれんこんチップス・・・
クリスマスですね。イギリスではクリスマスは家族と過ごすのが習わしで、イヴの夜からクリスマスにかけては電車やバスなどの交通機関も全面ストップ、お店も閉まり街は静まりかえっているので、私のような単身移民にとっては、”孤独感MAXなうえにほぼ軟禁状態” という拷問のような日です。
毎年、秋になったぐらいから周囲はクリスマスクリスマス言っているんですが、日本生まれ日本育ちの私には未だにピンときません。
この時期よく「日本ではどんなクリスマスをするの?」と聞かれるので「ケンタッキーフライドチキンをしこたま食べるよ」と答えると、オーマイガー!的なリアクションをとられたりするのですが(神聖なクリスマスにファーストフードだなんてあり得ないぜオーマイガー!という意味だと思います)、いやいやいや、日本で七面鳥の丸焼きって、はじめ人間ギャートルズの骨付き肉と同じぐらいリアリティーないし、ローストターキーよりもケンタッキーのほうが美味しいし(←私的見解)、カーネル・サンダースのサンタコスプレ最高だし、ナニカ問題でも? てゆーか、西洋ピーポーの基準が世界の基準と思ってもらっちゃ困ります。そもそも日本はキリスト教国家じゃないですしね。そんな日本でクリスマスが一般家庭にまでこれほど浸透しているのは、ひとえにカーネル・サンダースの功績と言っても過言ではありません。そうです、カーネルこそが現代のフランシスコ・ザビエルなのです。
そんなこんなで、周囲がクリスマスムード一色の中でも決して流されることのないよう、天上天下唯我独尊スナック・蓮根のチップスを食べながら自分のルーツに思いを馳せているわけなのです(毎度意味不明ですみません)。ローズマリーをアクセントにしたサクサクのれんこんチップスは、食べ始めたら一気になくなる諸行無常的おやつです。
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— ローズマリー風味のれんこんチップス —
れんこん 適量
酢 少々
ローズマリー 適量
揚げ油 適量
塩 少々
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蓮根は皮をむいてなるべく薄くスライスする。酢を少々入れた水にしばらくさらしてアク抜きをし、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る。
160度に熱した揚げ油で、ローズマリーを枝ごと素揚げにし、サクッとしたらキッチンペーパーの上に取り出す。
蓮根をカリッとキツネ色になるように揚げて余分な油を切り、素揚げしたローズマリーと塩をふりかけて出来上がり。