Strawberry Pavlova

・・・ イチゴのパブロバ ・・・

冒頭から自分でこんなことを言うのもなんですが、このケーキ、めちゃめちゃ可愛くないですか?だって、構成要素がメレンゲとイチゴと生クリームですよ。ついでに真っ白な野菊まで乗っけちゃってますしね。

先週末は近所のパブに友達のギグ(毎度おなじみのハードコアパンク)を見にいったのですが、日中作ったケーキが可愛く出来たことにテンションが上がっていたので、ついうっかりこのケーキの写真を友達に見せてしまいました。

「見てこのケーキ。今日作ったんだぁ♡」
「. . . . . キモ。どうした?大丈夫?」

ケーキの写真を見て、なぜかとても心配されてしまいました。いや、分かってはいたんです。この種のものは
ご近所のパンク友達には全く理解されないだろうということは。友達の賛同を得たいのなら、少なくともケーキの上には野菊の代わりにドクロをのせるべきだということは。

このブログをはじめてかれこれ数年経ちますが、いつも一緒に遊んでいるご近所のパンク仲間には私がお料理のブログをやっているということはまだカミングアウトできておりません。”お料理好き” といえば一般的には好印象かと思いますが、デストロイ系界隈では決して許されない行為です(うそつけ)。なので私は、パンク仲間には内緒で陰でコソコソと料理を作り、生クリームやイチゴやお花でケーキを飾り立てては、そのスイートさに1人満足しているのです。家族に内緒で女装を楽しんでいるオッサンと一緒ですね。

背徳感に苛まれながら粉砂糖をふるう苦悩と快感、そんな愚かな葛藤を繰り返しながら作った本日のケーキ ”パブロバ” 。焼きメレンゲをベースに、生クリームとフルーツでトッピングするだけのシンプルなお菓子です。メレンゲのサクサク&フワフワの食感とクリームの滑らかさが良い感じにマッチしたパブロバは、とても軽いケーキなので背徳感を感じながらでもペロッと一気に食べられます。

テーブルの上に残った野菊の花を見つめながら、いつの日か堂々とパブロバパーティーを開ける、そんな人間になりたいと願わずにはいられない8月末の午後でした。

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— イチゴのパブロバ(直径18cmの2段ケーキ1個分)—

卵白 5個分

塩 ひとつまみ

砂糖 180g

バニラエッセンス 少々

酢 小さじ2

コーンスターチ 小さじ2

生クリーム 300ml

イチゴ 400g

粉砂糖(オプション)少々

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オーブンは200度に熱しておく(後でメレンゲを焼く時に温度を下げます)。

ボールに卵白と塩ひとつまみを加えて角がたつまで電動ミキサーで泡立てる。砂糖を少しずつ加えながらさらに泡立てて、しっかりとしたメレンゲを作ったら、バニラエッセンス、酢、コーンスターチを加えて再度混ぜる。

メレンゲをつぶさないようにそっとスプーンですくいながら、オーブンシートを敷いたトレイの上に、2つ分、直径15cm程度の円形に広げる(真ん中は平にして縁を少し高めにすると後でトッピングしやすいです)。

オーブンに入れたらすぐに温度を100度に下げ、約2時間ほどゆっくりと焼く。

焼き上がったらオーブンのスイッチを切り、オーブンのドアを閉めたまま、メレンゲが完全に冷めるまで放置する。

生クリームをホイップし(メレンゲが甘いので砂糖は入れなくてOKです)、イチゴ半量は半分の大きさにカットする。生クリームと半分にカットしたイチゴをメレンゲの上にのせ、その上にもう一つのメレンゲをそっとのせて生クリームとイチゴでデコレーションし、粉砂糖を上からふりかけて出来上がり。