・・・グリーンピースのリゾット・・・
グリーンピースのリゾットを作りながら、ふと、イギリスの童話『ジャックと豆の木』を思い出しました。言わずと知れた有名な童話ですが、あの物語の教訓はいったい何だったんでしょうか?
生活に困り家の牛を売りに向ったジャック、道すがらに出会ったおじいさんに上手いこと言いくるめられ牛と豆粒とを交換。母、激怒して豆を投げ捨てる。捨てた豆粒が巨大な木に変身。ジャック、これといってやることもないので豆の木を登ってみる。雲の上の大男の家に到着。大男の家から金貨の袋を略奪。母、ジャックの窃盗をたしなめるどころか盗品に狂喜乱舞。味を占めたジャック、金の卵を産むニワトリを再度窃盗。盗っ人親子、たちまちお金持ち。成り上がったジャック、強欲さを増してまたもや金の竪琴の窃盗を試みる。大男が気付き追いかける。ジャック、木をつたって地上へと逃げる。追う大男。下で待ち構えていた業突くババア、斧で木を切る。大男、悲しい転落死。盗っ人親子、ますますお金持ちになって幸せに暮らす。めでたしめでたし。
初めてこの強盗殺人ストーリーを読んだときは、子供ながらに正直ひきました。
一体なぜこの物語が児童文学の名作として君臨しているのか、健全で豊かな子供の心の育成に果たしてどのように役立っているのか、未だにめちゃめちゃ謎です。
さて、それはさておき、グリーンピースのリゾット。
ベネチアでお馴染みのイタリア北部ヴェネト地方の郷土料理 “Risi e Bisi” のレシピを参考に作ってみました。グリーンピースが旬の春に食べる、グリーンピースの鞘で出汁をとって作ったシンプルなリゾットです(鞘つきグリーンピースが手に入らないときはコンソメを使って出汁を作ってね)。水気の多いリゾットにするのがコツらしいです。
凶悪親子の成り上がりサクセスストーリーを思い出しながら、さて、いただきます。
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— グリーンピースのリゾット(2人分)—
鞘つきグリーンピース 300g(*グリーンピースの実は120gぐらい)
水 800ml
玉ねぎ 1と1/2個
にんじん 1/2本
オリーブオイル 大さじ1
バター 大さじ2
リゾットライス 180g
白ワイン 100ml
塩こしょう 少々
パルメザンチーズ 30g
イタリアンパセリ(刻んだもの)大さじ2
粗挽き黒こしょう 少々
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グリーンピースは鞘から実を取り出してわけておく。
鍋に水1リットル、グリーンピースの鞘(実は入れません)、半切りにした玉ねぎ1個、乱切りにした人参を加えて沸騰させ、弱火にして約30分ほど煮込み、濾して出汁スープを作る(*もし、鞘つきグリーンピースが手に入らないようでしたら、お湯700mlにコンソメの素を1個入れてスープを作って下さい)。
玉ねぎ1/2個をみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルとバター大さじ1を熱し、玉ねぎを加えてしんなりするまで中火で炒める。
リゾットライスをフライパンに加え、ライスのふちが半透明になるまで炒める。白ワインを加えて煮立たせ、水分がなくなってきたら温かいスープを100mlづつ加えて木べらで混ぜ、途中で水気がなくなったらまたスープを足していき、スープが半量になったらグリーンピースの実をリゾットに加える。引き続きスープを加えていき、リゾットライスがアルデンテになり、水気の残ったリゾットに仕上がるように仕上げる。塩こしょうで味を調える(このあとパルメザンチーズを加えるので塩加減に注意して下さい)。
残りのバター大さじ1とパルメザンチーズ、イタリアンパセリをリゾットに加えて混ぜ合わせる。
お皿に盛りつけ、黒こしょうをふりかけて出来上がり。
グリーンピースのサヤで出汁を取るんですね! わぁ、どんな味がするんだろう。興味津々です。
それにしても、ジャックと豆の木。幼いながらも盗人の肩を持つストーリー展開を客観的に見つめるmisaさん、さすがです。相手が大男だったら何をしても許されるという理不尽さ。そうやってみれば、なんの疑問を持つこともなく受け入れていた様々な物語が違う風に見えてきますよね。
私は、ジャックと豆の木を読んで素直に受け入れて、けむくじゃらの男ならば多少の理不尽は当然と学び、今も実行している一人なのかもしれません。そして、いつまでも白馬の王子を待ち続け、大男をいじめながら貧しさに耐え忍ぶ。よく考えれば、おとぎ話なんてろくなものじゃないのかもしれませんね(←言い過ぎだって!)。
我が家では、アンパンマンを見ながら、「ドキンちゃんみたいになったら、アカンで」と言っています。キュートな私は、わがままを言っても、人を指示して悪さをさせても、最後には許されているという。ほんっとに最近の女子は自分が可愛いと思って大概なことをしてますからね~。
“けむくじゃらな男ならば多少の理不尽は当然” 発言からのドキンちゃん批判 . . . kao-chanかっこいい・笑。でも私、ドキンちゃんみたいな女子に騙されるタイプなんだよなー。男に生まれなくて良かった。危ない危ない。
うん、おとぎ話って大抵ロクなもんじゃないですよー。本好きの子供だったので、世界の童話全集と日本おとぎ話全集をコレクションしていつも読んでいましたが、そのせいですっかりこんな人間になってしましました。。
うわお! 今日はグリーンピース だから
ピースボートとか・・・って 最近 ミサしゃんのブログ
タイトルだけをまず見て
想像する楽しみを見出している 金魚です
そして、 絶対想像を裏切られ わくわくしちゃうのです
うわぁ~い ジャックと豆の木をここまで倒しちゃうミサしゃん
やっぱり最強。
そういえば 外国の童話って 読み解くを残酷なお話がてんこ盛り
きっと メルヘンでなく 子供たちに 悪さすんなよー。って教訓を教え込むための
世界残酷物語なのかと思ってんだけど
ジャック親子 悪さして勝ち組かよーっ あわわわわ。
でも、今日は春。 旬まっさかり げらげらげら♪
グリンピースのリゾット 鞘で出汁をとる技 保存しちゃう。
やるやる。 すぐやるー。
アンティークなお皿とフォークにジャック親子が登ってこないうちに・・・・・。
そうなんです、前回は「今時期洋梨売ってねーよ」批判をみなさまから頂戴したので、今回は旬をめちゃめちゃ意識してみました・笑。
グリーンピースとピースボートって “ピース” しかかぶってないじゃないですかー!金魚さんの想像力計り知れないですね :D
いやいや本当に、おとぎ話なんかを読むと、人間の本質ってやはり残酷なんだなー。。とか思ったりしますよね。弱肉強食。めでたしめでたし。
ちょっとー昨日ミサしゃんのこの記事読んで
ジャックってそんな話なの〜
ってパソコンをとじて、
さっきウェキペでジャックと豆の木ページに行って
読み直しちゃったわよーーー。
ほんと、すごい神経。この親子・・・
てか、その大男が一番かわいそおToT
うん。世の中って不公平でできてる!
ちゃんとそれがわかる物語ね。
あー。誰か豆くんねーかなあ。ごろごろ。
それはさておき。
からの下りぃー。
もう、いきなり料理に入るんだから。
その高低差、すき。
へー。にんじん入ってるんですね。
やさしい。
そして、鞘から出汁も出るの?すご。
だよねー。だれか豆くれ。ついでに金の卵生むにわとりも盗ってきてくれ。ごろごろごろ。
あの強盗殺人ストーリー、大人になって考えるとひきますよね。。お宝あるなら奪ってしまえ教訓、さすがエゲレスの童話(← 自ら進んで移住しておいてこの言い草♡)。
私も、記憶のストーリーが間違っていないかどうか、ジャックと豆の木の名誉のためにWikiでチェックしましたよー。近年は、話のストーリーの最後のほうが差し替えられてるらしいですね。黒歴史書き換え、さすがエゲレスの童話。