Frijoles Negros

・・・フリホーレス・ネグロス(キューバ風黒豆のシチュー)・・・

「好きなタイプは?」と聞かれて「チェ・ゲバラ」と答えると、ほぼほぼ “ナンダコイツ?“ という顔でスルーされますが、まあそれは致し方ないでしょう。私だって「好きなタイプは?」と聞いて「ジャンヌ・ダルク」と言われたら、その件については完全に無視しますから。

ですが、本当にチェ・ゲバラのかっこよさは尋常じゃありません。ジョン・レノンが『世界で一番かっこいい男』と認め、サルトルには『20世紀で最も完璧な人間』と言わしめた男。
圧倒的なカリスマ性と信念の強さに加えてあのルックス。瞬殺されますね。

ただ、ゲバラみたいな人と実際に付き合うとなるととても大変そうです。なにしろ職業が革命家。「じゃ、会社に行ってくるね」の代わりに「じゃ、革命に行ってくるね」。お決まりのデートコースは工場や農園での労働奉仕活動。こちらが愛情を込めたサプライズを仕掛けたところで、日々前線で究極のサプライズを味わっている彼が良いリアクションをしてくれるとは到底思えません。. . . いや、でもそんなところもひっくるめて全部好きになれますね。なんてったってゲバラなんですから。

ということで、キューバ革命を成功に導いた愛しのチェ・ゲバラを想いながらのキューバ料理、フリホーレス・ネグロス。黒いんげん豆の煮込みをご飯にかけたキューバの代表的な家庭料理です。アボカドとパクチーをのせてアレンジしてみました。

Frijoles-Negros-2——————————

— フリホーレス・ネグロス(4人分)—

ブラックビーンズ(黒いんげん豆)300g

ピーマン 1個

玉ねぎ 1/2個

にんにく 4片

オリーブオイル 大さじ1

クミンパウダー 小さじ1

オレガノ(ドライ)小さじ1/2

水 1200ml

ローリエの葉 2枚

塩 小さじ1弱(お好みで調節してください)

アボカド 1個

パクチー 適量

ライム 1個

ご飯(インディカ米がよく合います)適量

黒こしょう 少々

——————————

ブラックビーンズは一晩水に浸けておく。

ピーマン、玉ねぎ、にんにくはみじん切りにする。

厚底鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。にんにくを加えて香りがでるまで炒め、ピーマンとクミンパウダー、オレガノを加えて軽く炒める。

水気を切ったブラックビーンズを鍋に入れ、水1200mlとローリエの葉、塩を加える。水が沸騰したら弱火にし、蓋をして約2時間、水気が少なくなりトロリとするまで煮込む。

アボカドは角切りにし、パクチーは適当に刻む。ライムはくし切りにする。

お皿にご飯を盛り、出来上がったフリーホーレス・ネグロスをかけ、アボカド、パクチーをトッピングし、黒こしょうをふりかける。ライム汁をお好みで上から絞りかけて出来上がり。
 

6 Replies to “Frijoles Negros”

  1. きゃーっ 魔女の食卓ーっ♪ もう 色のコントラストにめろめろ。

    去年から日本ではライムがどえりゃー高騰しちゃって
    ワイン1本千円はふつーに買うのに、ライム190円は買えないのー。
    あれ、不思議よねー。 120円だったのが190円だと高い!って思って
    手が出なくなっちゃう魔法。

    昔の彼がゲバラさま崇拝者で、ベルトのバックルまでをも ゲバラさま顔のを
    〆てたとゆー。

    キューバにパクチーをあわせるなんてパンチをお見舞いされたら
    きっとゲバラさまもイチコロ ごろにゃーんとミサさまのお膝に・・・

    黒豆に出会ったら、そんなゲバラさまとミサさまを妄想しながら作ってみます♪
    添えるドリンクは もちろんっ  Viva Cuba Libre!
    スペインからキューバ独立戦争の際に生まれたカクテルキューバリブレで。

    1. おお、キューバ・リブレ!さすが元カリスマバーテンダー金魚さん。
      頑張ってたくさんライムを持参するので(今1個190円なんですね。高っ。)お願いです、どうか金魚様作のキューバ・リブレをいつかわたくしに飲ませてくださいまし。

      ゲバラのバックル。しめるたびにめっちゃ気合いが入りそうですね。
      金魚さんの元彼シリーズのファンです。たしかこの前のコメントでは、ブルース・ファッキン・リーというバンドに所属していた元カレが . . . 笑。やっぱりキャラは濃いに限りますよね♡

  2. misaさん、こんにちは。
    黒インゲン豆という名前のお料理、いかにも理想主義者だった、チェ・ゲバラに似合うなっと思いました。
    そこにライムとアボカドとパクチーを加えるところが、いつまでも勉学を惜しまなかった、彼の進取の気持ちを感じるようにも思います。

    誰もが通る道なのか…かつて私も、革命の書を読みこんだ時代がありました。共産主義や新しき村運動のような共生思想に、胸を高鳴らせた時代があります。(高校生くらいだったか、笑)
    革命のために、家族から離れていく、ゲバラがいったとされる言葉を、今でも覚えています。

    世界のどこかで誰かが被っている不正を、心の底から深く悲しむ事の出来る人間になりなさい。それこそが革命家としての、一番美しい資質なのです。(こんな意味でした、英訳からの和訳だから、正しいかどうかは、不明です。)

    彼の革命は、最終的に彼の願うような形にはならなかったけれど、その底にあふれた彼のこの願いが、彼をいまに至るも、カリスマとして輝かせる力なのではないでしょうか。
    銃を持たないけれど、心の中に、刃をもつような、凛々しい大人でありたいと、願った日のことを、今日は久しぶりに思い出しました。
    食してみたいな、この豆料理を。そして叶わなかった共産主義の夢をみてみたいと思います。

    1. 予備群さんこんにちは!
      わー、私もゲバラのその言葉がすごく心に残っています。
      彼がしてきたことの中には、手放しでの賛同をしかねるものもありますが(武装闘争による革命なので)、あの信念の強さと理想を追い求める姿勢、人間的魅力には圧倒させられますよね。
      私も昔、革命の書を読みこんで、ベレー帽を被って葉巻を吸おうと思った(←そこかい・笑)ときがありました。
      予備群さんのコメントを読んで、なんだか私も久しぶりに色々と思い出しちゃいました。
      最近の、ダラダラしすぎている自分に活を入れるためにも、またゲバラの本でも読みなおしてみようかなー。。

  3. すげーゲバラ押し!
    ほんと、彼氏にしたら大変かも。
    サプライズぜんぜん効かねーしぃ。
    あー、今回もげらげら笑ってしまった。

    うまいよねー。南米の豆料理。
    私アメリカ南部に住んでたので
    クタクタ煮た豆料理か
    ガチガチに揚げたチキンばっかりだったのよ。
    でも、甘い豆より、こうニンニクのパンチのきいた
    クタクタ豆が大好きになりました。
    おおお。ライスにオン!アボカドオン!
    これはうまいし!

    1. そっか、Mogしゃんってアメリカの南部にいたのね。シブい。
      じゃぁ、豆料理とかいっぱい食べたよねー!私も最初、ライスに豆のせの南米料理を見た時は「げ。なんだこれ」と思ったんだけど、クタクタに煮込んだ豆って私も大好き。料理といいゲバラといい、さすが南米、パンチが効いてていいわー。

      ゲバラが彼氏、絶対大変だよね . . . 。すぐ革命に行っちゃうしね。でもゲバラだからオールオッケー♡(←って、こういう軽い発言も彼の前じゃ絶対自粛)。嗚呼、恋って盲目だわね。

Leave a Reply