・・・アップル・クランブル・・・
こちらイギリスの代表的なデザート、アップル・クランブル。前回の ”イギリスの代表料理フィッシュ&チップス” に引き続き、デザートまでもがまた全面的に黄土色。
地味にもほどがある。
学生時代、イギリス人女性の学校の先生に「なんでイギリス料理ってパッとしないんですか?」と、真意(←マズイと世界中で評判ですが、アンタ達の味覚どうなってんですか?)をできるだけオブラートに包んで質問してみたことがある。
すると、「ほらイギリスって昔から戦争ばかりしていたでしょう。男の人はみんな兵隊に行っちゃって、そのあいだ女の人は家族を養うために工場などで働き詰めでね、お料理をしている時間なんてなかったの . . . お料理って母から娘に受け継がれていくもだから、国のために働き詰めだったイギリス人女性にはそれがうまくできなかったのよ . . . 」と、哀愁たっぷりに説明されて、”なるほど大変だったんですね。こんな質問しちゃってすみません!” と若干反省した私だったが、良く考えてみるとお隣のフランスだって負けず劣らず戦争を繰り返していたし、ローマ軍なんて古代からガンガン戦っちゃってるけどイタリア料理もフランス料理もとても美味しい。
ちっ、ガセネタか。
でもね、イギリス料理ってきちんと作れば実はすごく美味しいです。シンプルで素朴でとてもいい。
綺麗にお化粧してキラキラしたスイーツもいいけれど、アップル・クランブルのような地味で素朴なスイーツにハマり気味の今日この頃。
焼きたてのアップル・クランブルに温かいカスタードを(クランブル用のカスタードは日本のカスタードクリームよりも甘さ控えめで、クリームというよりもソースみたいな感じです)たっぷりかけたら、イギリスのほかほかデザートの完成です。
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— アップル・クランブル(4人分)—
りんご(紅玉)800g
レモン汁 大さじ3
砂糖 大さじ2
シナモンパウダー 小さじ1
バター 80g
小麦粉 100g
三温糖 70g
アーモンド(刻んだもの)40g
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– カスタードの材料 –
牛乳 600ml
1/2本 バニラビーンズ
卵黄 4個
砂糖 30g
片栗粉 小さじ2
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りんごは皮を剥き、厚めにスライスする。
大きめのフライパンにりんご、レモン汁、砂糖、シナモンパウダーを入れ、少し柔らかくなるように中火で5分ほどソテーする。
バターを小さめの角切りにし、小麦粉、三温糖と一緒にボールに入れる。指先で擦り合せるようにして混ぜ合わせ、そぼろ状にする。刻みアーモンドを加えて混ぜる。
りんごの上にクランブルを隙間なくのせ、200度のオーブンで約30分、表面がキツネ色になるように焼き上げる。
お皿に取り分け、熱々のカスタードをかけて出来上がり。
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– カスタードの作り方 –
牛乳を鍋に入れて弱火で温める(沸騰させないこと)、バニラビーンズを縦半分に切り、中の種を掻き出して鍋に加える。
ボールに、卵黄、砂糖、片栗粉を入れ、よく混ぜ合わせる。
温めた牛乳をボールに入れてまぜあわせ、また鍋に戻して、木べらでまぜながら、とろみがつくまで弱火にかける。
アップルクランブルってすごく美味しいけど、何かもうちょっと。。。と思っていたら、カスタードソース!これなら誰かが来たときにも自慢して出せそうですね。イギリスって戦争ばっかりだったからぁ~なんて、ガセネタを織り交ぜつつ。
でも、留学なんかして違う国に行くと、「ん? これって美味しい?」と相手の国の人の味覚を疑いたくなるようなものでも、1年経つと、好物になってしまうことってありません?
完全に染まって帰った私に家族は、「大丈夫か? 味覚破壊されたな」と本気で言ってました。
まだ食べられないものも沢山ありますけど。例えばシナモンガムとか、同じくシナモン風味のグミみたいな長いやつ(名前を覚えることすら拒否しますっ)、中華のファストフードの赤いスイート・サワーソースとか(あの得体の知れない赤さはなんでしょう。きっと体の中で悪さをします)。
いまだにチョコレートにキャラメルとか極甘な物体が入っているものが食べられない私。こう考えてみると、結構染まっていませんね。
でもきっとイギリスの食事は素朴で美味しいはずと思っているんです。misaさんの影響ですかね。イギリスでもまともな食事が出てくるのはFish trip Cafeだけだったりして。
そうそう、カスタードがけっこう決め手です!あと、上のクランブルにもアーモンドを加えて香ばしくクランチーにしてみましたー :D
ほんとにねー「うわっ、なんだこれ!?」と思うものにハマったりしますよね。私の場合、マーマイトがそうです。
いや、実は、”イギリス料理実は美味しいよ♡” などと言いつつ、ロンドンは多国籍都市な上にレストランブームで国外から美味しいものがわんさかやってくるので、他の国のうまいものについつい足を運んでしまったりします。。。いやいや、でも本当にイギリス料理も美味しいです(注:美味しいところのは)。
いつかきっと遊びにきてね、kao-chan!
ほろほろと歯触り良く崩れるクランブル、しっとり自然な甘さの林檎。に!
カスタードソース☆
ほんと、これでこそこのデザートは完成しそう。目から鱗で、腑に落ちまくり!
文章のキレも最高です♪
写真も素敵……☆
刻みアーモンドもこんなにカッコ良くなるなんて。
あああーーー、このアップル・クランブルでほっと温まりたいよー。心身ほっと寛がせたいよー。
葉っぱさん、お体の具合大丈夫ですか?熱、辛いですよね :(
そんななか、コメントありがとうございますっ(感涙)。
葉っぱさんが温まるなら、アップル・クランブルの5個や6個焼きますとも!(『てゆーか、具合悪くて食欲ないし、普通時でも5個とか喰えないし、だいたい国境越えてるだろ』←というつっこみが聞こえてきます。どこからか)
優しい恩田様が側についているので大丈夫だとは思いますが、本当にどうかお大事にして下さい。
早く良くなっていつもの元気な葉っぱさんに復活することを祈っています!
うおお。茶色。
でも茶色いお料理って素敵よね。
日本の家庭料理も茶系が多いけど
それはそれでほっこりするんですよね。
で、アッブルクランブルのクランブルは
うますぎですよね。
なんだろう、アップルとのマッチ感。
アメリカのアップルパイももちろんぱっとしないんだけど
NYで出会ったアップルパイは
半分アップルクランブルのようだったの。
サクサククランチとしっとり林檎。
あたしゃ、バニラアイスをONしちゃう。
イギリスのごはんが何故パッとしないかって
いうことを、ワタクシの大先輩(女性(オノヨーコと同期(昨日メシ食った)))が
言ってたんですけど。
パッとする旨い料理を作る国って
ダイタイすんげー貧しいんだって。
中国、フランス、イタリア、ま、日本も含め。
で、お料理を工夫して食べる習慣ができて
発展していったって言ってた、その女性。
イギリスは王国としてしかっかりしてるから
なんとかうんとか。でももうその辺りになると
チンプンカンプンなワタクシでありました。
長々と失礼。
うぉー、Mogしゃんの大先輩の話、腑に落ちる。さすがヨーコ・オノの同期(←なんだかわからないけど ”ヨーコ・オノ” の文字には謎の説得力が・笑)。
うん、貧乏だとクリエイティブになるよね。
工夫に工夫を重ね、自分でも衝撃なスキルを身につけることってあるもんね。ビバ貧乏。
そうだ、昔から大英帝国だったもんさー「料理?はぁ?そんなのお手伝いが作るものですわ。近隣諸国乗っ取り計画に忙しくて食べ物のことをなどを考えている暇などないわ。おほほほほ〜」って感じだったはず(間違った歴史認識勃発中)。
バニラアイスのせバージョンも大好きー!熱々と冷え冷えのコンビネーションがたまらないですよね。今度はアイスクリームバージョンで食べよーっと。
わーちょっとご無沙汰していた間にこんなに好物が並んでいるなんて。。。!
アップルクランブルはバニラアイスクリームを添えてましたが、今度はカスタードにしてみます!!
私もイギリスのこういうおうちで食べるおやつ、好きですー。
素朴で気軽に作れて美味しいもの、いいですよね!
あー食べに行きたい!
Sakoさーん、こんにちは!
私も、アップルクランブルにアイスクリームバージョン大好きです!焼きたての熱々クランブルに冷たいアイスクリーム、たまりませんよねー。
カスタードバージョンは、ほっかほかデザートなので、この季節には嬉しい感じです。
ほんとほんと、素朴なおやつってやっぱりいいですよね :D